入社した後に気付いたら?
入社「後」の対処法
求人を探している時点で見極めてブラック施設への応募を避けるのがベストですが、入社してから気付くこともあるかもしれません。そこでここでは、入社した後にブラック施設だと気付いた場合の対処法について紹介していきます。
周りに相談
もし、同じような経験をした人が周りにいたなら悩みや不安を相談してみましょう。同じ境遇を乗り越えた先輩として、ためになるアドバイスをもらうことができるはずです。また、あきらめないためのモチベーションにつながります。ただし、誰彼かまわず自分の不満を言いふらすようなことはしないでください。それがきっかけに人間関係が悪化する可能性があるからです。また、アドバイスが100%自分に当てはまるかはわからないので、すべてを鵜呑みにするのではなくあくまで参考として聞くようにしましょう。
厚生労働省の窓口
パワハラなどに対する社内窓口が設置されているところもあるかもしれませんが、そこに相談したからといって解決するかはわかりません。もし社内窓口が役に立たないようであれば、厚生労働省の窓口を利用するという手があります。各都道府県の労働局にある総合労働相談センターや、心の耳という悩み相談サイトなどがあります。まずは厚生労働省のサイトをチェックしてみましょう。
法的処置
勇気のいる手段ですが、弁護士に相談して法的処置を考えるという手もあります。もし裁判をおこす場合には証拠がなければなりません。例えば違法な過重労働を強いられているのであれば、タイムカードの記録など事実が確認できる証拠が必要になります。パワハラであれば相手の暴言が録音されたボイスレコーダーなどが必要です。裁判には多くのお金が必要になるので、決定的証拠をしっかり用意して臨むようにしましょう。
労働組合の結成
これも難しい部分が多い手段ではありますが、ブラック施設の運営に疑問を持っている仲間と手を組んで労働環境の改善を訴えていくという方法があります。ブラック施設は労働組合がなかったり、あっても形だけで機能していないことがほとんどです。そのため、自分と同じく苦しんでいる人たちで労働組合を結成しましょう。自分たちを雇用している介護施設に対して状況改善を訴えることになるので、怖がってなかなか手を組んでくれない人もいるかもしれませんが、もし多くの仲間を味方にすることができれば施設側も無視はできないでしょう。
転職
介護の仕事は続けていきたいのに、職場の環境に耐えられずに退職し、そのまま介護業界から離れていってしまうのはもったいないことです。なので、思い切って転職するというのもいい方法でしょう。介護業界は人手不足なので、求人も見つけやすいです。ブラック施設よりもいい条件で働けるところはたくさんあります。