職場の辞め方
スムーズに辞めるには
ブラック施設で働き続けると心身が疲弊していずれ限界を迎えてしまいます。そうなる前に退職して次のステップに進んでいくことが大切ですが、どのようにすれば上手にブラック施設を辞めることができるのかを事前に知っておきましょう。
辞める時期
退職の意思を伝えた際に、引き留めに合う可能性が高いです。「急に辞められると迷惑だ」「こんなにすぐに辞めるなら次の職場でも続かない」などと言われるかもしれません。しかし、こういったことを言われても反論しないで退職日まで我慢しておいたほうがいいでしょう。反論すると、余計に面倒なことになってしまう可能性が高いからです。労働基準法では原則30日以上前に退職の意思を伝える必要があるとされていますが、民法672条では契約に定めがない限り2週間前でOKとされています。早めに伝えて辞めるまでの間ずっとネチネチ言われるのもストレスなので、就業規則などを確認したうえで退職まで最短の時期で告げるようにしましょう。直接退職届を受け取ってもらえないなら、内容証明付きで退職届を郵送すればOKです。
有給消化は期待しないでおく
普通の職場であれば、退職の手続きがスムーズに進んだうえで有給休暇日が残っている場合はそれを消化してから辞める流れになりますが、ブラック施設の場合は有給消化を認めてくれない可能性が高いでしょう。労働基準法に違反をしているので裁判で戦うこともできますが、裁判をおこすのには多大な労力とお金が必要になるのであまり現実的な方法ではありません。なので、退職することを優先にして考え、有給消化にはあまりこだわらないほうがいいでしょう。
給与に関しては最後までしっかり受け取りたいところですので、勤務を証明するものとしてタイムカードのコピーなどを用意しておきましょう。
事前の準備が大切
自分の職場がブラックだと感じたら、その時点から辞める前提で自分の勤務実態を記録として残しておくようにしましょう。そして辞める前に転職先を決めておいて、期日を明確にしてから退職の意思を伝えます。トラブルがおきないように、またおきても対処ができるように、事前に労働基準監督署に相談したり無料の法律相談を受けておくことをおすすめします。ブラックな労働環境によって心身に異常が出ている場合には、医師からの診断書を必ずもらっておきましょう。退職の理由として提示することができます。
このように、ブラック施設を辞める際に重要なのは事前の準備となります。彼らは自分に都合のいいことばかりを押し付けてきます。その際にもしっかりと退職の意思を伝えられるようにしておき、もし受理されなかった場合でもきちんとした対処法を知っておけば問題ありません。