現場で起きている問題
ブラックな介護施設の特徴
2019.03.04ブラック施設と呼ばれるのはどのような介護施設なのかを知っていきましょう。まずブラック施設の特徴として挙げられるのは、過度な残業による過重労働です。介護職は夜勤があるシフト制の変則労働時間なので、週で40時間、月で160時間が適正な労働時間の目安になります。これに加えて80時間以上の残業がある介護施設はブラックです。また、休日数が少ない、有給休暇が取れない、給与が低い、昇給がない、パワハラが行われている、といったところもブラック施設です。
労働環境や給与を理由に辞めたAさん
2019.03.05ここでは、介護士として就職したもののひどい労働環境や理不尽な給与カットにあって退職をしたAさんの体験談を紹介します。Aさんは新卒で大手企業が運営する介護施設に入りましたが、人件費削減のためにほとんどの職員が契約社員として働いており、残業代をきちんと支払ってくれないようなところでした。その後別の介護施設に転職したものの、そこは理事長がすべての権限を持ち、気に入らない人間を排除するようなブラック施設でした。
いじめやパワハラを理由に辞めたBさん
2019.03.07ここでは、地元の介護施設に入職したものの職員や理事長からのいじめやパワハラにあって退職をしたBさんの体験談を紹介していきます。介護事務員として入職したBさんですが、そこで昔から働いているベテラン職員に仕事を教えてもらえないといういじめをうけます。ほかの職員からもひどい言葉をあびせられ、濡れ衣を着せられるなど、どんどん内容はエスカレートしていきました。そして、残業代の代わりに理事長から「あるもの」を渡された瞬間、Bさんは退職を決意しました。
これらの問題に対する国の取り組み
2019.03.09ブラック企業を巡る問題に対して国が行っている取り組みについて紹介していきます。厚生労働省には労働基準監督官という専門職が設けられており、ここが中心となって労働環境の調査や労働環境整備の徹底を図っています。過重労働防止に向けて医師による面接指導を導入するなど、労働者を守るための施策を行っています。2015年には労働時間のデータ改ざんなどを行う悪質な事業所に対して専門技術を用いて調査を行う過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」が設立されました。